
私もそうでした。
数年前、お誘いを受け社員とともにマツミハウジングさんの東京体感ハウスにお伺いした時のことです。
早々に、自社の体感ハウスを涼温換気にリフォームし、お客様に体感していただいた時のことを松井さんにお伝えしました。
「これはエアコン利用の革命ですよ!」
「これからはエアコンに対する考えを根本から改めることにしました。エアコン嫌いの人に体感していただくとみなさんがびっくりされます。」
松井さんとともに、私自身もこれまではエアコンの風を不快と感じていました。エアコン嫌いだったのです。
松井さんが話されました。
「センターダクト換気にエアコンを組み合わせる全館空調的なやり方に対して、当初は否定的な考えにならざるを得なかった。」
「しかし実証実験をしてみるとエアコンが想定外の快適さをもたらすことが分かったのです。」
「第一種全熱交換型換気は、センターダクト方式と組み合わせると、そのメリットが倍加する。想定外に相性が抜群に良い。その効果を十分確認して、ダクト用エアコンを組み合わせ、換気装置からの空気とエアコンの空気を混合するチャンバーボックスの開発を行ったのです。」
「涼温換気」への必然の進化として、その開発の経緯があったことを聞かせていただきました。
のち、「新換気」の開発から足掛け4年を要した「涼温な家」が誕生する間には、数々のドラマがあることを知りました。
そこのところを著書「家に何を求めるのか」のなかで記されてみえます。
最良の住み心地を実現する「涼温な家」誕生への道筋は、造り手である私たちにその家造りに対する確信とやりがいを持たせてくれます。
